【タイプ1】 ハリーの場合 -3

つづき)

このように、一言で性格といっても、とらえ方・感じ方で、好印象だったり、不快に感じたり。

ここで、血液型占いについて、ちょこっと言及してみよう。

血液型占いは、世界中で流行っているわけではなく、欧米では、ほとんど知られていな」いし信じられていない。

日本では、「血液型占い」を、信じたり、ある程度参考にしたりで、普及率が高いが、10年くらい前だったか、会社の面接で、「血液型」で選別されるといった報道があった。つまり、一部の血液型が嫌われ採用まであじかれる事態にまで。

これも占いの弊害か!

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ここで、「血液型占い」を例にとって、「性格に対する偏見」について考えてみよう。

日本の人口のうち、次のように大まかに血液型の比率を考えることにする。

日本の人口

A型 40%

O型 30%

B型 20%

AB型 10%

これは、考えるうえで、おおまかな比率で出しているので、実際の比率ではないが、

●合計100%であり、

●日本の一番多い血液型は、A型。

●日本の血液型の比率の多い順  A型>O型>B型>AB型 はくずしていない。

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話を分かりやすく上で便宜上の比率なので、この比率をもって分析の精度を疑ってもらいたくない。さらに、どうせ「占いの血液型」の分析にすぎないので、数字よりも、「血液型占い」の「偏見」を導く「誘導」の方に重きをおいてほしい。

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ハリーは、「国税専門官」つまりが、「マルサの女」の試験に、「二度落ちている」。

第一次試験に二度もとおっているのにだ。

第二次試験は、「面接」。

当時、男女機会均等法の「施行前」と「施行直後」で、「女子にとって、この試験は難関だった」

この試験の位置づけは、「国家公務員一種と二種の間」くらいのレベル。

とても、国家公務員一種は、「無理」なので、短時間で勉強できるこの試験を受験。

だが、この試験は、「女子はほとんど採用されない」。

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たしか、第一次試験は、20倍~30倍。

それに通ると、第二次試験は、ほとんどみな合格。

だが、それは、男子の場合。

女子の場合は、「第二次試験」でも、「5倍」の難関であるし、男子と女子の面接も「別々」の明明白白な「機会均等法違反」を平気で実施。

さらにむかついたのは、「二回目の一次面接を通過した時」は、「機会均等法の所掌の国家公務員」として、「二次試験で不合格」となったことだ。

つまり、分かりやすく言えば、「帰国子女で、英語ベラベラなのに、東京外国語大学の英文科に落ちる」ようなものだ。

この頃から、「ハリーの屈折した人生が・・・・」

灯台下暗し。

つまり、「男子と女子の採用に不平等があってはならない」の法律を施行している公務員が、「女性ということで差別をうけて、二度も不合格」

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まあ、結果としては、「国税専門官」にならなくて「正解」

ここは、「勤務が激務で、40代で病気になったり死亡するひとが多いとかなんとか」

さらに、「会計なんて、実は、嫌い」なのに。

当時は、「やりたいこと」より「入れるところ」を優先した。

やりたくない経済学部に入ったり、やりたくない国税専門官をうけてみたり、国家公務員になってみたり。

それだけ、「女性は、氷河期といわれるほど、就職難だった」

学歴など、何の役にも立たなかった。逆に女が高学歴は敬遠された。

女性は、「腰掛け」が、常識の時代。当時、会社は、余剰人員をかかえても余裕があるほどタフだった。

現在は、男性も女性もともに就職難。 時代は変わった。

 

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ここから、ハリーが会計好きの「デタラメ」情報が流れたかも。

決して、やりたい仕事ではなかった。

まあ、国税専門官になれが、「一生、くいっぱぐれなし」の安易な考えから。

それだけ、女性が仕事を持つことと、続けることは、困難を要する時代。

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だが、結局、一般職の国家公務員もストレス&いじめで、発病。リストラ。

結果、同じ。

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このように、

女性の「就職氷河期」で、苦労しまくったので、

「血液型ごときで差別される」のはどういうことか。

 

つづく)