「東武鉄道」の「二回目の回答」 -4

つづき)

労働省へ転職してたのは、たしか、「男女機会均等法」が国会を通り、これから施行という年だったと記憶している。Wikiで調べたら1986年4月1日施行だろうだから、その2か月前の1986年2月に入省している。

本来であれば、4月1日の年度初めだろうが、前年に合格していて「合格名簿にのっている」し、前年10月には、OLを退職していて「どこかの省庁からお声がかかる」つまり、「採用」まで、「職についていなかった」ので、「前倒し2か月」で職についたのである。

最初は「奈良」ではといわれていたが、「関東地区」に当時はこだわっていたので、断ってポストが空くのをまっていた。

そこで、書記(本省の人事担当者」から電話があり、「東京」ということで、ポストが決まったが。・・・・・

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後でわかったことだが、「東京」と「千葉」だったかが、その当時全国でも「ヤバい室」だったらしい。

 

●「初めて、女ばかりの職場」

→これだけでも「実はかなりやばい」

☛高校は女子高だったが、「ぬるま湯」で、「まったくといっていいほどストレスがなかった」

☛学校と職場では、「女子だけ」ということも、「天と地ほど環境が違う」のに「愕然」!!!

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●「少人数の6人体制」

→つまり、所属長から末席まで、6人のみの女だけ。

→年齢にして、20代~50代後半(退職直前の所属長)

→「姑」と「小姑」が、何人も。

☛もちろん、「個人の人柄にもよる」

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●「組織が孤立している」

→基準局の建物の中にある「一室」というロケーション。

→だが、基準局とは、同じ労働省傘下だが、組織上は、「別組織」

→「横の組織や上の組織や下の組織」が、同じロケーションにない。

→上の組織は、「労働省の本省で霞が関」。下の組織はなし。横の組織は、「46都道府県の他の県に散在」

☛まさに、「密室殺人が行われても、だれもわからない」(これは冗談)

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●「バリバリの上下関係」⇒「公務員制度」「階級制」

→当然「年齢で上下関係が決まらない」

→当然、「能力差」など「関係ない」

→当然、「学歴」など「関係ない」

→当然、「職歴」など「関係ない」

→「等級制」というやつ。これがすべて。

→「1等級でも上だと、ほぼ逆らえない」。

→明らかに、「給料でも処遇でも差が付く」

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●「所属長」の命令が「絶対」。

→さらに、「上司の命令が絶対」。

→逆らうと、「干される」だけでなく、「仕事で攻撃を食らう可能性大」

☛普通であれば、飲み会で「上司の悪口の1つもでそうなもの」だが、ハリーの経験上、「この局の職員は、一部をのぞき、全く上司の悪口を言わない」。

☛異様な雰囲気がした。

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●「稟議制」(りんぎせい)

→これは、自分の起案を下から上に回し、「承認の印」をそれぞれもらい、全ての承認が得られたところで、「施行する」という方式をとっている。

☛わかりやすく言えば、係長Xさんが「会議の企画&案内&施行」の手順&内容を「書類」にして、「末席」から「回覧」させる。その内容で問題なければ、「認印」を押して、上の職員へ回す。最終的に所属長が了承すれば「施行OK」なのだ。

☛係長Xさんの起案を「平社員A」→「係長B」→「課長C」→「部長D」→「取締役E」→「専務取締役F」→「代表取締役(社長)G」と「回覧」

→ここで、「平社員A」が「係長X」の起案に文句をいうものなら、「あとでヤバいことが・・・・」おこりそう。

→たとえば、部長Dが係長Xのことを嫌いで意地悪したいのであれば、「なんだかんだ文句を言って、起案を書き換えさせる」ことは、十分可能だ。

☛つまり、「職場内で、上司とバチバチすると、自分の仕事に直接影響することが考えられる」

☛「敵をつくらない方が身のため」「逆らわない方が身のため」「上の言うことに従っていれば、最小限、身は守られる?」

 

この「稟議制」が、「職場の活性化に大きく妨げになっている」と感じていた。

「物が言えない」。「上司の目を気にしなければならない」「上司には逆らえない」。。。。。

 

まあ、「公務員組織」は、そんな組織とぼんやりわかっていたので、「不平は言わなかった」が、「不満をいつも感じていた」し、この職場にいる限りは、「それを受け入れる能力」も少しは身についた。

いいことか悪いことかがべつにしてだが。

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この辺までは、「公務員共通」だろうが、

●当時の東京室は、「人間関係が、すさまじかった」

→これは、この室特有だったろう。

→当時、「均等指導官」(全国でこの人が初めてだったか)が、上司である補佐が労働組合に入っていない「非組合員」ということを理由に、「四面楚歌」の「ゆがんだ力関係」を形成していた。

☛ハリーは、「このように理解している」が、この指導官にいわせれば、別の理由かも。

 

これらについては、大部、本題から横道にはいってしまったので、軌道修正することに。後日話すことに。

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こんな感じで「公務員になった」のだが、「26歳になる年」だった。

1986年2月入省。

1986年5月。「く●野球選手」にフラれる。

このことが、「精神的にダメージ」だったと「労働省は考えているふし」があるが、「それは、間違い」

「例の指導官のイジメ」と「つまらない仕事」と「やばい職場の人間関係」が原因で、「1986年秋ごろ」から「精神科の病院へ通院するようになる」

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ここで、「ノイローゼの原因」にもなった、「つまらない仕事」が「旅費の計算」であった。

 

おお、やっと、本題に戻った。

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★「職員の旅費」を「基準局の庶務課」に「提出する」

☛「よその組織に頼んで」

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★「月末〆」で「請求は、翌月の10日まで」

☛「期限厳守」

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★「諸費の請求」は、「ミスが許されない」

☛「ミスがあると、書き直しで突っ返される」

☛「毎月」ハラハラする。

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★「訂正印はダメ」

☛旅費の規程で、「金額その他の記載を書き損ねた場合」、「訂正印は無効」

☛すべて書き直し。

☛めちゃくちゃ神経をつかう。

☛鉛筆書きダメ。

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★「旅費の計算」は、「1円以下の単位、50銭まで」

☛たとえば、「350.50」と記載した記憶がある。つまり「1円の下の単位、銭」まで。

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★「前任者から渡された諸費の早見表がぼろぼろ」

☛現在のように、パソコンで路線がぱっとでない時代。

☛さらに、東京管内は、複雑な鉄道路線。」

☛前任者が置いて行った早見表も「ねんきが入っていた」

☛「てっちゃん」じゃないのに、「なぜ、こんなことまで」。

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★「合理的な旅費の計算」で

☛これは、「実際にかかった旅費を請求」するのでない。

☛「客観的にみて、目的地に一番合理的に行ける経路で、旅費を算出する」という意味。

→たとえば、「新宿」~「東京」まで、「私鉄を利用」していく経路と「JRを利用」していく経路があるとすると、「合理的な方法」とは、「運賃が一番安い経路」が採用される。

→いくら、「こっちの経路の方が、乗り換えも少なく、数分早く着く」としても、「最優先は運賃が安い方」。

→「著しく時間と乗り換えが有利」の場合は、「例外として採用されることもあるだろうが」

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★東京管内の場合、「旅費の精算」は「かなりメンドクサイ」

→地方だと、「せいぜい2経路あるかないか」だろうが。

→東京の場合、JRや私鉄など「網の目のように路線が張り巡らされている」

→当時、パソコンもない時間なので、「分厚い時刻表」と「路線図」をにらめっこで、「探るしか方法はない」

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こんな「旅費計算」が、「メインな仕事だった」

 

なんのために「転職したんだ」

 

もう「20代も半ば」

 

公務員は、「階級制度」であるから、「誰かが雑用をしなければならない」

 

それが、室に「階級が下の人間がいなければ、やはり、末席に人間がやらなければならない」

 

だが、これを5年くらいやらされた。つまり30歳くらいまで。

 

下に職員が配属されなかった。

 

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今だから言おう。

 

「こんなくだらない仕事を30歳になるまでさせられるために転職したんじゃない」

 

当然、「また転職を考える」のは、当然といえば当然。

 

「公務員組織のサガとはいえ、こんな仕事を長い間やらされたら、ノイローゼにもなるべ」

 

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こんな話をしたのは、

 

「旅費の精算」は「合理的な方法を採用する」いうことを

「骨身にしみている」ハリーだからだ!

 

 

つづく)